平成20年度 日本生物工学会技術セミナー「バイオイメージングが拓く生物工学の未来」

 DNAシークエンシング技術の飛躍的進歩により、ヒトを始めとする様々な生物種のゲノムの塩基配列が解読されつつあります。その結果、それらのゲノムからいつ、どのように分子が作られ、それらの分子が生体内でどのように働いているのか、さらにはそれらの分子がどのような機序により相互作用しているのかを解明することが次の重要な課題となっています。
 一方、近年、顕微鏡技術、コンピューターによる画像解析技術、生体内・細胞内で特定の分子をセンシングする技術等の性能が急速に向上しています。これらの技術を統合的に利用する「バイオイメージング技術」は、細胞内で起こる生体分子の働きや相互作用の様子を時空間的に可視化することができる非常に魅力的な技術であります。この技術は近年目覚ましい発展を遂げており、ライフサイエンスの基礎的な領域だけでなく、医工学や生物工学の分野でも注目を集めております。
 本セミナーではバイオイメージング技術が、革新的な進歩を遂げつつある現状を踏まえて、バイオイメージング技術の最新動向と今後の方向性について、この分野の第一線で精力的にご研究を進められている方々にご講演をいただき、バイオイメージング技術が拓く生物工学の将来を展望したいと思います。
主催: 日本生物工学会,日本生物工学会東日本支部
協賛:

日本農芸化学会,化学工学会バイオ部会,日本化学会バイオテクノロジー部会
バイオインダストリー協会

日 時:

2008年12月17(水) 10:00〜19:30

場 所:

学士会館本館202 号室(東京都千代田区神田錦町3-28)
http://www.gakushikai.or.jp/facilities/map_honkan.html

問合せ先:

早稲田大学先進理工学部生命医科学科 常田 聡
TEL. 03-5369-7325 FAX. 03-3341-2684
E-mail: stsuneda@waseda.jp
なお最新の情報は下記のサイトをご参照下さい。
http://www.e-jbb.com/gijutsu2008/index.html


 プログラム
10:00-10:10 開会の辞
東日本支部長(早大)竹山 春子
10:10-11:10 「生命のラマン分光指標」による酵母単一生細胞の分子レベル活性評価
(東大)浜口 宏夫
11:10-12:10 バイオイメージングのための化学ツールの開発
(京大)浜地 格
12:10-13:10 休憩
13:10-13:50 細胞内分子反応・分子動態の可視化計測
(理研)佐甲 靖志
13:50-14:30 様々な光学顕微鏡で微細な構造をみる
(産総研)加藤 薫
14:30-15:10 微生物バイオフィルムの時空間観察法の開発
(筑波大)野村 暢彦
15:10-15:30 休憩
15:30-16:10 細胞画像をベースにした数値解析の新展開-画像の数値化からHigh Content Analysis まで-
(GE ヘルスケア バイオサイエンス)高田 元
16:10-16:50 1分子蛍光検出技術を用いた核酸定量法について
(オリンパス)安部 隆史
16:50-17:00 閉会の辞
理事(早大)木野 邦器
17:30-19:30 懇親会


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